鎌倉の夏の風物詩といえば『紫陽花』(あじさい)
今回ご紹介する『明月院』は鎌倉屈指の紫陽花の名所で、『明月院ブルー』と呼ばれる色鮮やかな青い紫陽花で境内は埋め尽くされ、平日休日関係なく大混雑必至の超人気スポットです。
今回は『明月院』の紫陽花の見ごろ時期や混雑状況や見どころなど、実際に足を運んで撮影した写真と合わせてご紹介します!
神奈川県鎌倉市 『明月院』
臨済宗建長寺派 山号は『福源山』
平安後期に建立された『明月庵』が始まりで、
その後、最明寺・禅興寺の塔頭となり『明月院』に改め今に至ります。
禅興寺は廃絶され、今はこの『明月院』が残るだけとなっています。
「あじさい寺」とも呼ばれ、6月には紫陽花が咲き誇り、本堂裏庭園では花菖蒲も楽しめます。春は梅や桜を楽しめますし、秋には紅葉で赤く染まり、冬には蝋梅が黄色の花を付けたりと年間通して四季折々の花が楽しめます。

明月院 住所・拝観時間・拝観料金・アクセス方法
名称 | 明月院 (あじさい寺) |
---|---|
住所 | 〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内189 |
拝観時間 | 6月のみ 8:30~17:00 6月以外 9:00~16:00 |
電話番号 | 0467-24-3437 |
拝観料金 | 高校生以上 500円 小中学生 300円 後庭園に入るには別途500円必要です。 |
アクセス方法 | JR横須賀線 北鎌倉駅から徒歩10分 |
明月院 地図
明月院 例年の紫陽花 見頃時期
例年 紫陽花の見頃は6月上旬~中旬です。
本記事で紹介している写真は見頃を若干過ぎた6月下旬に訪問した時の様子です。
明月院 混雑について
明月院の開門時刻は6月のみ朝8:30。
開門1時間前に行けば余裕だろうと朝7:30頃に到着したところ、すでに開門待ちの長い行列が・・。明月院の門が見えるか見えないかぐらいの位置に並びました。その後もどんどん行列が伸びていき、開門時刻にはどこまで人が並んでいるのか見えないほどの行列に・・。
開門後は比較的スムーズに拝観出来ましたが、1時間もすれば明月院内部にも長い行列が出来て、ろくに身動きできない状態になってしまいます。
個人的には開門1時間前でも出遅れたと感じたので、さらに時間に余裕を持って開門待ちすることをおすすめします。
未体験ですが、おそらく閉門間際も空いているとは思います。ただ、目的は「明月院ブルー」の紫陽花でしょうから、日が傾いた時間帯より、朝日の時間帯の方が本来の色を楽しめるでしょうね。
明月院 見どころ&体験記
ここからは実際にわたしが明月院に行ったときの様子を交えながら、明月院の見どころを紹介します。
明月院 開門前の行列

朝7:30頃に明月院に到着。
この先に開門待ちの行列が出来ています。

開門待ちの行列。
突き当りにある茶色の門が、明月院入口です。
明月院 拝観券

こちらが拝観券です。
いまはデザインは変わってるかもしれません。
明月院 境内マップ
こちらが明月院の境内案内図です。
左下が入口。中央に本堂があります。
右側は花菖蒲のある庭園で季節限定公開となっており、入るには別途入場料が必要なです。

明月院ブルーの紫陽花

明月院に入って少し歩くと、表参道の石段が出てきます。
石段の両端に青い紫陽花が多数咲いているはずです。

紫陽花の季節はこの「表参道」は通行は出来ず、紫陽花を鑑賞するためのエリアとなっています。
紅葉の季節なら通行可能です。

自然のものとは思えないほど鮮やかな青。

花びらが落ちた紫陽花も美しいですね。

水に浮かべた青い花。
梅雨時で蒸し暑いぐらいでしたが、明月院ブルーの紫陽花を見ているとどこか爽やかな気持ちになれます。
明月院 悟りの窓

本堂の右手奥にあるのが「悟りの窓」です。
丸い窓の写真を見たことある方も多いのではないでしょうか?
こちらが「悟りの窓」
花菖蒲と一緒にレイアウトされています。
窓の奥が、本堂裏の庭園です。

庭園側からみた「悟りの窓」

反対側から見るとこんな感じ。
注意点として、こちらから見えるということは、当然向こうからも見られているわけですから、もしかしたら「写真撮りたいのにあの人邪魔!」って思われてるかもしれません。
明月院 枯山水庭園

「方丈」と掲げられている本堂正面にあるのが『枯山水庭園』
こちらが『枯山水庭園』
水と山と猫を表現しています。

枯山水の構成要素と化している猫ちゃん。
なるほど、深いですね。
明月院 本堂裏庭園 と 花菖蒲

本堂から更に裏庭園へ入場することが出来ます。
手前には『青地蔵』『赤地蔵』や『兎』が配置されいます。
奥は花菖蒲が咲くエリアです。

拝観券にも登場する兎さん。

明月院ではあちらこちらで兎がいます。
やはり『明月院』の『月』と『兎』に関係あるのでしょうか。
数は少なかったですが、花菖蒲も咲いていました。
明月院 赤地蔵、青地蔵、六地蔵たち

赤地蔵は自分のことを「わたし」と呼ぶようです。

少し上を見上げている青地蔵。
一人称は「ボク」なんですね。



鎌倉には明月院だけでなく、報国寺や杉本寺などなど六地蔵がありますし、由比ガ浜にもありますね。
明月院 瓶の井(つるべの井)
鎌倉十井のひとつで、現在でも使用できる井戸です。
ちなみに「鎌倉十井」とは、江戸時代から続く、鎌倉の井戸10個のことです。

明月院やぐら
開山堂の左手にある「やぐら」で鎌倉最大のもの。
ちなみに「やぐら」とは鎌倉時代~室町時代前半に作られた横穴式の納骨窟・供養堂で、鎌倉ではよく見られるものです。天園ハイキングコースを歩くと、山の斜面にいくつもありました。

間口7m、奥行き6m、高さ3mある供養堂。
釈迦如来や多宝如来、十六羅漢が彫られていますが、
表情が分からないぐらい風化が進んでいます。

明月院やぐらの反対側には「花想い地蔵」が紫陽花を抱えていました。
明月院 竹林と紫陽花
明月院には竹林もあり紫陽花とのツーショットを見ることが出来ます。

明月院 境内の行列・・

朝8:30に開門し、1時間ほど境内散策して明月院を後にしようかと出口に向かう途中、ふと境内を見るとひどい行列が出来ていました。

行列は遅々として進まない様子。
行列が進まない分、じっくり紫陽花を見られるのかもしれません。
自由に移動できないので、嫌になりますね。

境内にはリスがいたり本物の兎もいますので、あまりの混雑にイラつかず、心落ち着かせて紫陽花を堪能いただければと思います。
まとめ
初夏の鎌倉『明月院』の紫陽花や見どころ、混雑状況をご紹介しました。
出来る限り早起きして、開門前から並びましょう。
パッと見て、パッと帰るのがおすすめです。
今回ご紹介した見どころを参考に効率よく回ってみてくださいね。
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