鎌倉二階堂にある『杉本寺』の石段は見事なまでに苔に覆われており、苔好きにはたまらないスポットの一つです。
鎌倉最古の寺『杉本寺』の魅力や、アクセス方法や混雑状況や見どころなど、現場の写真たっぷりでご紹介します!
神奈川県鎌倉市 杉本寺
JR『鎌倉』駅から徒歩25分、鶴岡八幡宮からだと徒歩12~13分と、中心部から若干離れた位置にある『杉本寺』。天台宗の寺院で山号は「大蔵山」
天平6年(734) に「行基」よって建立された鎌倉最古の寺で、坂東三十三か所、鎌倉三十三か所の第1番札所です。
三体の十一面観音像が本尊で、行基・円仁(慈覚大師)・恵心によって作られた。鎌倉時代に火災が起きた際、3体自ら歩いて大きな杉の下に避難して火から逃れたそうで、「杉の本の観音」と呼ばれるようになったんだそうな。すごい話です。
本堂奥に安置されていて毎月1日、18日に御開帳されます。
本堂入って正面には 源頼朝が寄進による別の十一面観音が安置されています。
金沢街道沿いにあり、山門をくぐった先にある苔に覆われた石段は大変美しく、多くの苔好きを魅了しています。
杉本寺 住所・拝観時間・拝観料金・アクセス方法
名称 | 杉本寺 |
---|---|
住所 | 〒248-0002 神奈川県鎌倉市二階堂903 |
拝観時間 | 8:00~16:30 (入山受付は16:15まで) |
電話番号 | 0467-22-3463 |
拝観料金 | 中学生以上 200円、小学生以下 100円 |
アクセス方法
<電車>
■JR横須賀線、江ノ島電鉄「鎌倉」駅下車 徒歩約25分
<バス>
鎌倉駅から京浜急行バス
鎌倉霊園正面前太刀洗・金沢八景行き/ハイランド行き 約12分
「杉本観音」バス停下車 徒歩1分
<マイカー>
■横浜・横須賀道路 朝比奈インターより約10分
杉本寺の専用駐車場はありません。コインパーキングに停めましょう
付近のコインパーキングは鎌倉にしては、比較的安い価格帯です。
(20分200円で最大料金が3時間700円とか24時間1000円など)
駐車場を事前に予約するサービスがあるので利用するという方法もあります。
これで事前に予約しておけば安心です。
■タイムズのBで周辺の駐車場を探す
■akippa(あきっぱ!)で周辺の駐車場を探す
■軒先パーキングで周辺の駐車場を探す
杉本寺 地図
杉本寺 苔の見ごろについて
苔の緑が鮮やかになるのはやはり梅雨時。6月~7月にかけて参拝すると、美しい苔の石段を見ることが可能です。
杉本寺 例年の紫陽花 見頃時期
杉本寺においても数は少ないですが、紫陽花が咲いていました。例年 紫陽花の見頃は6月上旬~中旬です。
杉本寺 混雑について
休日に何度か参拝したことがありますが、鎌倉中心部から離れた杉本寺は比較的すいていることが多いでs。すぐそばに竹林で有名な「報国寺」があるので、そこから多少は人が流れてきますが、それでも十分 落ち着いて参拝可能だと思われます。
苔の石段を人が写らないように写真撮りたい、という人は開門直後に参拝することをお勧めします。
杉本寺 見どころ&体験記
ここからは実際にわたしが杉本寺に行ったときの様子を交えながら、杉本寺の見どころを紹介します。
杉本寺の朝
朝7時半頃に杉本寺に到着
朝8時開門ですから、竹で入り口はふさがれています。
奥には朝のお掃除が行われています。
拝観受付で入山料を納めると、本堂の内陣に入るための券を渡されます。
杉本寺 境内図
こちらが杉本寺の境内図。
苔の石段は仁王門と観音堂(本堂)の間の階段です。
ここは通行禁止ですので、斜めに描かれている新しい石段で上に上がります。
杉本寺 山門
開門で拝観受付を済ませ先に進みます。
奥にある茅葺屋根の門が杉本寺の山門です。
昔は20年もつといわれた茅葺屋根も、現代の異常に厳しい気象条件により10年持たなくなってきたんだそうです。
杉本寺 仁王像
山門には2体の仁王像が安置されています。
杉本寺拝観受付で頂く「杉本寺縁起」によると、鎌倉の天才仏師 運慶作と記載されていましたが、違うんじゃないかな。
2017年に東京国立博物館で開催されていた「運慶」展に行ったり、現地の運慶作の仏像を見た時の印象とはだいぶ違ったような。
立派な仁王様であることには変わりありませんけどね。
杉本寺 苔の石段
仁王門の先には、苔の石段が見えてきます。
苔の密度?がすごくて本当にびっしり覆われていました。
通行禁止の石段で、仮に歩行OKだったとしても勿体なくて歩けません。
上から見下ろした石段。
素晴らしい。
この石段だけ見に来る観光客もいるくらいです。
苔好きなら必見です。
杉本寺 観音堂(本堂)
苔の石段は通行禁止ですので、横にある新しい石段で本堂まで上がります。
茅葺屋根が美しい観音堂(本堂)です。
本堂に入って右手にお守りや御朱印受付があり、入山料収めたときにいただける券を使って内陣に上がることが出来ます。
暗い本堂の中央 本尊前立には運慶作と伝承されている源頼朝寄進の十一面観音像。右手には毘沙門天像、左手には前住職による新しい十一面観音像があり、像にぶつからないように裏に回り、本尊が安置された場所を拝することが出来ます。(本尊を直接見ることは出来ません)
堂内には他にも地蔵菩薩、不動明王像が安置され、本尊以外は信じられないくらい接近することが可能です。普通に荷物がぶつかりそうで慎重に堂内歩いていました。
本堂周辺には鐘楼や六地蔵、五輪塔群があります。
本堂裏手にはトイレがあります。
杉本寺 大蔵弁財天
境内には弁財天や熊野大権現が祀られていて、上の写真は「大蔵弁財天」
お参りすると大きな蔵が建つほど裕福になると伝わります。
必死にお参りしたのは言うまでもありません。
杉本寺の眺望
石段を上った先にある本堂や階段の途中から見た鎌倉二階堂の景色です。
こうしてみると山がちな地形ということがわかります。
杉本寺 御朱印
本堂で頂いた御朱印。
「坂東第一番」の朱印と「かまくら」の字。
観音様を意味する梵字と「十一面大悲殿」とあります。
「杉本寺」の寺の字がかわいいです。
杉本寺 紫陽花
わたしが杉本寺を参拝したのは6月の紫陽花が咲く季節でした。
鎌倉には長谷寺や明月院など、紫陽花の名所が点在しています。それら名所ほどではありませんが、杉本寺の山門近くや参道にも紫陽花は咲いていました。
十一面観音ののぼりと並ぶように咲くガクアジサイ
苔の緑との対比が美しかったですよ。
こうして杉本寺の参拝を終えました。
まとめ
鎌倉『杉本寺』の見どころや見ごろ、混雑状況をご紹介しました。
トータルの滞在時間の目安は30分かからないと思います。
苔の石段を見た後は、すぐ近くにある竹林の「報国寺」や、後醍醐天皇の皇子「護良親王」を主祭神とする「鎌倉宮」などあわせて参拝なさってみてください。
鎌倉 おすすめスポット