今回は「一目千本」で有名な吉野山の桜をご紹介します。
奈良県 吉野山へのアクセス
早朝、吉野町の吉野山へ向かいます。
桜橋という橋を渡ります。
吉野山を上り始めます。早朝なので道は全然空いてます。
上り始めてすぐに吉野神宮があります。鳥居の横にある桜が綺麗ですね。
帰りに吉野神宮には参拝するつもりなので、ここは鳥居の前だけで、また先に進みます。
吉野山の駐車場
朝6時、吉野山観光駐車場に到着です。
観桜期のみ有料。2019年は普通車で2000円でした。
土日は観光バス限定になります。
わたしが行ったのは金曜日だったので停められましたが、土日はそもそも吉野山はマイカー規制されるので、郊外駐車場というもっと離れた場所に停めて、有料シャトルバスで吉野山に来ることになります。
吉野歴史ウォークなる看板です。
駐車場そばの丘からしてピンクに彩られています。
吉野山 下千本・中千本・上千本 花見巡り
ため息が出るほど美しい桜がです。
駐車場を出て、さらに上を目指します。
朝焼けの吉野山はより色濃くなっていて本当に綺麗でした。
吉野山観光案内マップ
吉野山観光案内図です。
吉野山はふもとから順に4つのエリアに分けられています。
- 下千本
- 中千本
- 上千本
- 奥千本
このときはまだ上千本までは満開ではなかったです。案内図の左上にある「水分神社」とか「花矢倉展望台」を目標にします。
七曲り下の千本です。
「うわぁ・・・すげぇ・・」などとブツブツ言いながら歩きます。
大橋という赤い橋があります。歩いてるときはあまり意識しませんでしたが、後醍醐天皇の皇子である護良親王が鎌倉幕府と戦ってたときの名残なんですって。
吉野山 黒門
黒門坂をのぼります。
見上げると竹林が。
こちらが「黒門」、千社札が数多く貼られていました。
この先にある金峯山寺の総門です。
吉野山 金峯山寺 銅鳥居
黒門から2~3分歩くと、大きな鳥居が見えてきます。重要文化財に指定されている金峯山寺 銅鳥居(かねのとりい)です。
普通の鳥居よりも横幅が広い気がします。
創立年代不詳で、聖武天皇の東大寺の大仏建立した際の余った銅を用いて作られたという伝承があります。
過去に何度か焼失していて、1711年に再建されたという記録があり、銅製の鳥居としては、現存する最古のものです。
吉野山 金峯山寺 仁王門
さらに歩くと国宝の仁王門が見えてきます。残念ながら改修中でした。
当時はまだ譲位の話が出る前だったので、平成31年って書いてますが、新しい年号の元年までですね。高さ20.3mあります。下層は1336年頃、上層は1455年頃に建造されたと考えられています。
金剛力士像です。
阿形が1338年、吽形が1339年の造立されたものです。
吉野山 金峯山寺 蔵王堂
金峯山寺 蔵王堂。
金峯山寺の情報や地図は後で載せておきます。
目の前には大塔宮(護良親王)の陣地跡があります。
眼下には南北朝時代の吉野朝廷の皇居跡があります。
この時点で朝6時半過ぎ。
帰りに参拝することにして、先に進みます。
「東南院」です。境内の桜がいい感じです。
吉野山 吉水神社
吉水神社の鳥居です。
鳥居をくぐり、吉水神社に向かう途中の景色です。
奥に見えるのは蔵王堂です。
吉水神社の開門は朝9時からです。まだまだ時間があるので、先に上千本まで行って、帰り際に参拝することにします。
この辺りから見えるのは「中千本」エリアです。
吉水神社から10分も奥に歩けば、人家や店もなくなってきます。
交差点が見えてきます。
この交差点が交通規制の境界で、わたしが車を停めた吉野山観光駐車場からこの交差点まではマイカー規制の区間となります。曜日に応じて規制時間帯が異なるのでご注意を。
ちなみに、現在地はこの案内図の左側の赤い部分です。
結構進んで来ました。
吉野山観光駐車場からここまでで大体1時間ちょっと経過してます。色々写真撮りながら、のんびり移動してるのもありますが、ご参考までに。
上千本を目指します。
苔を見ると写真を撮ってしまいます。
7時半頃に上千本エリアに到着です。
上千本のあたりはまだ三分咲き~五分咲きぐらいでした。
右手にちっちゃく映ってるのが蔵王堂です。かなり上までのぼってきました。
奈良県吉野町 花矢倉展望台
朝8時頃に「花矢倉展望台」に到着です。途中、寄り道しまくりましたが、駐車場を出発して約2時間でここまで来ました。
花矢倉展望台にはお茶が出来るスペースがあります。
素晴らしい眺めです。
奈良県吉野町 花矢倉展望台 住所・営業時間
名称 | 花矢倉展望台 |
---|---|
電話番号 | 0746-32-3081 |
住所 | 〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山1711 |
営業時間 | 花矢倉展望台にあるお茶屋さんの営業時間を載せておきます。 シーズン営業 6:00~17:00 不定休 |
奈良県吉野町 花矢倉展望台 地図
奈良県吉野町 吉野水分神社
吉野水分神社です。
分と書いて「みくまり」と読みます。祭神は天之水分大神。水の分配を司る神で、水を配る(くばる)、配り(くばり)という音が変化して「みくまり」 となったそうです。
右殿の玉依姫命は神武天皇の母です。ここには「木造玉依姫坐像」という国宝が安置されているのですが、一般に公開されたことはありません。
吉野水分神社の境内、参拝客はわたしを含めて3人ほどしかおらず、とても静かな空間でした。
吉野水分神社でした。奥千本まで行って、金峯神社まで行くか悩みましたが、桜もまだ咲いてないからまたの機会にということで元来た道を戻ることにしました。
奈良県吉野町 吉野水分神社 住所・拝観料
名称 | 吉野水分神社 |
---|---|
電話番号 | 0746-32-3012 |
住所 | 〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山1612 |
拝観時間 | 24時間 |
拝観料 | 無料 |
奈良県吉野町 吉野水分神社 地図
奈良県吉野町 吉水神社 ★一目千本★
朝8時半近くになり、日が高くなってきて桜色が鮮やかになってきました。
行きとは道を変えて、「櫻本坊」があるルートで帰ります。
観桜期のみ、釈迦如来坐像が特別御開帳されています。1350年前の飛鳥時代のもので吉野山で最古の仏像です。2018年もきっと御開帳されるはず。2017年はなぜか中に入って桜を見ただけで釈迦如来坐像を拝見しなかったんですよね。
櫻本坊の境内にある桜です。濃いピンクです。櫻本坊を出た頃にようやく朝9時を回りました。吉水神社が開門しているはずなのでさっそく向かいます。
吉水神社に入ると右手に「一目千本」と書かれた看板があります。
この奥の光景が「一目千本」です。
一目千本の光景。一生に一度は見るべき光景だと思います。
吉水神社です。御祭神は後醍醐天皇、楠正成公、吉水院宗信法印公です。
元々は「吉水院」という僧坊(お坊さんの生活する建物)でしたが、明治時代に「吉水神社」に改められました。源義経と静御前が弁慶と共に隠れ住んだり豊臣秀吉がここで盛大な花見の宴を開いたり、後醍醐天皇の南朝の皇居であったり、この建物自体が日本住宅建築の最古の書院として世界遺産に登録されていたりと、歴史と由緒がもう半端ないです。
奈良県吉野町 吉水神社 住所・拝観料
名称 | 吉水神社 |
---|---|
電話番号 | 0746-32-3024 |
住所 | 〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山579 |
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 大人400円 中高生300円 小学生200円 団体割引 20名以上は1割引き |
奈良県吉野町 吉水神社 地図
奈良県吉野町 金峯山寺
再び蔵王堂に向かいます。
4月からゴールデンウィークまで、金剛蔵王大権現の特別御開帳期間になっています。
吉野山を歩いてるとあちこちに↑のようなポスターを見かけます。
これが秘仏の蔵王大権現です。高さ約7mもあり、中央には釈迦如来、右手には千手観音菩薩左手には弥勒菩薩と3体のご本尊が特別公開されています。あまりの迫力に圧倒されてしまいます。
蔵王堂を出て、駐車場に戻ります。この時点で朝10時。もう4時間も吉野山を歩き回っています。
日が高くなってきたころに反対側から大勢の観光客がどんどん増えてきます。早朝から行動開始して良かった~て思いましたね。
早朝見たときと色合いが全然違うので、1日で二度楽しめます。
奈良県吉野町 金峯山寺 住所・拝観時間・拝観料
名称 | 金峯山寺 |
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電話番号 | 0746-32-8371 |
住所 | 〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山2498 |
拝観時間 | 8:30~16:30(受付は16:00まで) |
拝観料 | 大人1000円 中高生800円 小学生600円 |
奈良県吉野町 金峯山寺 地図
奈良県吉野町 吉野神宮
吉野山中腹にある吉野神宮に向かいます。
駐車場もありますが、観桜期は台数が限られているようなのでご注意を。
ただ、このときは1台も停まってませんでした。
御祭神は後醍醐天皇です。
朝10時半頃なのですが、吉野神宮は参拝客が一人もいませんでした。すぐそばの吉水神社や蔵王堂あたりの混雑ぶりを考えると同じ吉野山とは思えないほど閑散としています。
吉野神宮を上からみたところ。
本殿です。
枝垂れ桜が綺麗に咲いてました。
吉野神宮参拝をもって、吉野山を出発し、次の目的地に向かいます。
奈良県吉野町 吉野神宮 住所・拝観時間・拝観料
名称 | 吉野神宮 |
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電話番号 | 0746-32-3088 |
住所 | 〒639-3115 奈良県吉野郡 吉野町吉野山3226 |
拝観時間 | 8:30~17:00 |
拝観料 | 無料 |
奈良県吉野町 吉野神宮 地図
まとめ
吉野山の桜花見の様子をご紹介しました。
吉野山でのんびり桜を見るなら、やはり平日がおすすめですね。土日はマイカー規制があるので、シャトルバスで移動しようとすると既に混雑した時間帯に到着することになってしまいます。
土日しか行けなければ、日の出とともに行動開始して、歩いて吉野山まで行くぐらいの気合いが必要だと思います。
わたしがまた吉野山に行くとしたら、前日から吉野山観光駐車場で車中泊。朝6時ぐらいから散策を開始して、午前中には吉野山を出発して次の目的地に向かうって日程にすると思います。
少しでも快適に旅をしようとしたら早起きする努力が欠かせません。