2016年GWの旅の続き。
広島県尾道市から「しまなみ海道」を通って四国の愛媛県に向かいます。
今回はしまなみ海道の途中にある生口島の耕三寺と平山郁夫美術館、蛸処憩をご紹介します。
前回の記事では、広島県呉市の大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)、海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)、広島市の原爆ドームに行ったときの様子をご紹介しています。
良かったらどうぞ↓
広島県尾道市 尾道トラックステーション
前日、広島市を観光した後、尾道に移動して
尾道トラックステーションで車中泊しました。
西瀬戸尾道I.Cのすぐ目の前にあって、しまなみ海道に渡る前夜はここで車中泊しています。
トラックステーションの名の通り、トラックがいっぱい。
コンビニやガソリンスタンドが近くにあるので何かと便利です。
ガソリン満タンにして、しまなみ海道に向かいます。
広島県尾道市 尾道トラックステーション 地図
しまなみ海道とは・・・
ここで「しまなみ海道」をご存じない方に向けてちょっと解説。
「しまなみ海道」とは広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの自動車道のことです。
向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島などの島々を、新尾道大橋・尾道大橋、因島大橋、生口橋、多々羅大橋、大三島橋、伯方・大島大橋、来島海峡大橋といった橋でつないだルートで、瀬戸内海の多島美を存分に味わうことが出来ます。
「サイクリストの聖地」と言われ、海外からもチャリンコ乗りに来るんだとか。わたしはもっぱら車でドライブするばかりですが、天気の良い日は本当に気持ち良い道路です。
広島県尾道市 耕三寺・耕三寺博物館
向島、因島と走り、生口島を目指します。
生口島にある「耕三寺」、「平山郁夫美術館」に行くのが目的で
あとは食事もしようと思ったんです。
観光看板が見切れちゃってますが、しまなみ海道沿いに観光スポットが点在しています。
耕三寺と平山郁夫美術館の専用駐車場に停めます。
駐車場から歩いてすぐです。
耕三寺の山門です。
中門です。潮聲山(ちょうせいざん)と書かれていますね。
法隆寺の楼門を原型としています。
右手の見切れた建物が入場券売り場。
大人1400円します。
奥には五重塔が見えますね。
境内MAPです。
見切れちゃってますが、右上には「未来心の丘」があり、
道路挟んで下側には「金剛館」という博物館があります。
五重塔です。
奈良県の室生寺の五重塔を元につくられています。
室生寺は行ったことないですね。
五重塔を挟んで法宝蔵と僧宝蔵という2つの宝物館があります。
これは大阪の四天王寺の金堂を原型としています。
五重塔からさらに奥に進むと「孝養門」が見えてきます。
パッと見で分かる人もいると思いますが、日光東照宮の「陽明門」を原作としています。
そういえば、2015年のゴールデンウィークに日光東照宮に行ったのですが、「陽明門」は「平成の大修理」の真っ最中で全く見えなかったことを思い出しました。「陽明門」を見る前に「孝養門」を見たことになります。陽明門の修理は2017年に終わっているので、そのうち日光東照宮に行かないとって思いました。
2015年に日光東照宮を参拝した時の記事は↓です。よかったらどうぞ。
耕三寺が「西の日光」とも言われる所以ですね。
こちらが本堂。京都の平等院鳳凰堂を原型としています。右奥の多宝塔は、滋賀の石山寺の多宝塔を原型としています。
ここまでご紹介した通り、耕三寺には日本各地の寺院の建築物を模した伽藍が数多く配置されています。この色鮮やかさを見て頂ければわかると思いますが、耕三寺は1936年(昭和11年)から伽藍が建立され始めたまだまだ新しい寺院です。
耕三寺を開山したのは実業家「耕三寺耕三」です。母親の死後、僧籍に入り、母への感謝の意を込めて建立したのがここ「耕三寺」です。建立の経緯から「母の寺」とも言われれています。
ちなみに平等院鳳凰堂はこの旅の終盤に行っているのでいずれご紹介します。
2017年の秋、夜間参拝しにも行っています。
速報版でご紹介しているので良かったら↓もどうぞ。
滋賀の石山では2017年の7月、伏見稲荷大社の宵宮祭に行ったときの旅で参拝しています。
こちらも速報版でご紹介しているので良かったら↓をどうぞ。
本堂の右手には「千仏洞地獄峡」があります。
350mの洞窟で中には石仏が約千体配置されています。
石仏とか千仏とか聞くと、2017年8月に九州を旅したことを思い出します。
暗い洞窟に壁一面の石仏群です。
洞窟にはわたし一人しかいなかったのですが、結構怖いですよ。
千仏地獄峡の出口で空を見上げると巨大な観音様が見下ろしています。
法隆寺の本尊の救世観音を手本としています。
救世観音から更に奥にある「未来心の丘」に向かいます。
この時は5月上旬、ちょうど藤が咲いてました。
「未来心の丘」ってなんだよ?って思いつつ向かいます。
なんだか白い丘が見えてきます。
広さ5000平方mの白い大理石の庭園でした。
彫刻家 杭谷一東氏による制作で、ここにある大理石はすべてイタリアで採掘されコンテナ船で輸送されてきたんだそうです。途方もない労力ですね。
これは「安らぎと力の腰掛け」という名の作品です。
奥にそびえる三角形のモニュメントは「光明の塔」という作品です。
前日の雨とは打って変わって、この日は素晴らしい真っ青な快晴。
未来心の丘がまぶしくて目を開けてられません。
未来心の丘から見下ろす島の風景です。
のどかな風景です。
島っていいなぁって思った瞬間です。
丘から孝養門を眺めます。
丘を降りて、孝養門を見上げます。
極彩色ですね~。
次に向かうは潮聲閣(ちょうせいかく)です。
耕三寺耕三が隠居していた母親のために昭和2年に建てた別邸です。
プラス200円で見学可能です。
ガイドさんが各部屋で解説してくれます。
母親の寝室の天井です。
こちらは西洋建築部分です。
潮聲閣は日本住宅と西洋風の住宅の混在した大邸宅です。
この天井は「屋久杉」なんですって。
右の小さな女性の人形が、耕三寺耕三の母親です。
左の柱は黒檀って言ってた気がします。
こちらが耕三寺耕三 です。
僧籍に入ったとのことですが、髪は剃らなかったんですね。
潮聲閣は豪華絢爛な建物です。
潮聲閣を出て、鐘楼に行きました。
1つ、2つ、3つと感謝の心を込めて撞きましょうと書いてます。
ちなみに私は一度も撞きませんでした。
山門を出て、道路を挟んで向かい側に金剛観があります。
耕三寺所蔵の重要文化財や美術品が展示されています。
耕三寺は寺院ではありますが、全体的に博物館的な要素が強いかなと思いました。
耕三寺を出た後は食事に向かいます。
広島県尾道市 耕三寺・耕三寺博物館 情報
名称 | 耕三寺・耕三寺博物館 |
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電話番号 | 0845-27-0800 |
住所 | 〒722-2411 広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田553−2 |
拝観時間 | 9:00~17:00 潮聲閣のみ 10:00~16:00 |
拝観料 | 大人 1400円 大学生 1000円 高校生 800円 シニア(65歳以上) 1200円 小中学生以下 団体10名以上で団体割引 平山郁夫美術館の入場券提示で団体割引料金 障碍者手帳をお持ちの本人と 付添者(1名まで)個人料金の半額■潮聲閣入館料 大人・子供一律 200円 |
広島県尾道市 耕三寺・耕三寺博物館 地図
広島県尾道市 蛸処 憩
耕三寺の向かい側にある「蛸処 憩」に食事しに行きました。
水曜どうでしょうファンなら聞いたことあるお店なのではないでしょうか?
「サイコロ6」でここで食事しています。
瀬戸内海の新鮮なタコを堪能できる名店でございます。
生口丸コース 3200円を頼みました。
タコ尽くしです。
こんなにうまいタコは食ったことが無いって思いました。
長らくご紹介してきている2016年ゴールデンウィークの旅で、一番おいしかった食事です。
これ以降、タコを食べるために生口島に行くようになります。
おすすめです。
広島県尾道市 蛸処 憩 情報
名称 | 蛸処 憩 |
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電話番号 | 0845-27-0105 |
住所 | 〒722-2411 広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田529−5 |
営業時間 | 11:00~15:00 15:00以降は予約制 水曜・木曜定休 |
広島県尾道市 蛸処 憩 地図
広島県尾道市 平山郁夫美術館
蛸処 憩でタコを堪能した後は「平山郁夫美術館」に向かいます。
耕三寺、蛸処 憩、平山郁夫美術館はすべて徒歩で行き来できる距離です。
その名の通り、日本画家 平山郁夫氏の作品を展示する美術館です。
きれいなお庭です。
館内入ったところ。
この先に作品が展示されています。平山郁夫氏の幼年期のスケッチや当時の写真なども展示されていて、幼いころから才能を感じます。シルクロードや仏教伝来、しまなみ海道をテーマにした大作がいくつも展示されていて、その空気感に圧倒されました。
山梨県にある平山郁夫シルクロード美術館と展示を入れ替えしてると思います。
シルクロード美術館もいずれ行ってみたいと思います。
広島県尾道市 平山郁夫美術館 情報
名称 | 平山郁夫美術館 |
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電話番号 | 0845-27-3800 |
住所 | 〒722-2413 広島県尾道市瀬戸田町沢200−2 |
営業時間 | 9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで) 年中無休 |
入場料 | 一般 900円 大学生・高校生 400円 中学生・小学生 200円 団体10名以上で団体割引 障碍者割引あり 耕三寺の入場券提示で1割引き |
広島県尾道市 平山郁夫美術館 地図
まとめ
本州を出発し四国に向かう道中、しまなみ海道の生口島をご紹介しました。
生口島は車であっさり一周出来ちゃうような小さな島ではありますが、素晴らしい観光スポットがあるので是非行ってみて欲しいです。
この後は大三島に渡って、大山祇神社と温泉を巡るのですが続きはまた次の記事で。
ではまた。