京都中心部より、ひと足早く紅葉する高雄エリアの『神護寺』の紅葉見頃時期やアクセス方法、見どころや周辺の観光スポットなど写真たっぷりでご紹介します!
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京都市右京区 神護寺
京都駅からバスに揺られること約1時間。京都市右京区の高雄エリアは古くから「もみじの里」と知られる京都屈指の紅葉名所です。
山間の高雄町にある『神護寺』は真言宗の寺院で、山号を「高雄山」。同じ高雄エリアにある「栂尾山 高山寺」「槇尾山 西明寺」と並び「三尾の名刹」の一つ。
昼夜の寒暖差が激しい山間にあり、紅葉の発色が本当に素晴らしい。約3000本のカエデが境内のいたるところで赤く染まる景色は圧巻です。
平安京造営の最高責任者であった貴族「和気清麻呂」(わけのきよまろ)が、高雄の地に「高雄山寺」を創建。天長元年(824)に河内にあった「神願寺」と合併して、「神護国祚真言寺」と改められた。
この「神護国祚真言寺」(じんごこくそしんごんじ)が正式名称で、『神護寺』は略称となります。高雄山寺の頃には、最澄が招かれたり、弘法大師 空海が14年間 住職を務めたりと平安仏教の中心的な寺院だった。
しかし、平安時代に二度の災害のため焼失。平安末期に文覚上人が、後白河法皇や源頼朝の助力を得て復興。その後、応仁の乱で再び焼失してしまったが、江戸時代に再建された。金堂や多宝塔は昭和に入ってから新築されたもの。「伝源頼朝像」など著名な寺宝を多数所有することでも知られています。
神護寺 住所・拝観時間・拝観料金・アクセス方法
名称 | 神護寺 |
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住所 | 〒616-8292 京都府京都市右京区梅ケ畑高雄町5 |
拝観時間 | 9:00~16:00 ※公式情報は9時~となっていますが、 2018年の紅葉時期は朝8時過ぎには拝観受付始まっていました 紅葉のピーク時だけの特別対応かもしれません。 |
電話番号 | 075-861-1769 |
拝観料金 | 中学生以上 600円 小学生300円 |
■アクセス方法
<バス>
京都駅から「周山行き」または「栂ノ尾行き」で約50分
「山城高雄」バス停下車 徒歩20分
<マイカー>
■名神高速「京都南IC」より約30分
近隣に駐車場は少ないです。台数に限りがありますが観光駐車場があるので早朝行けるのであればこちらに停めるのが良いでしょう。紅葉シーズンは混み合いますのでスタートダッシュが肝心です。
駐車場を事前に予約するサービスがあるので利用するという方法もあります。
これで事前に予約しておけば安心です。
■タイムズのBで周辺の駐車場を探す
■akippa(あきっぱ!)で周辺の駐車場を探す
■軒先パーキングで周辺の駐車場を探す
神護寺 地図
神護寺 例年の紅葉見頃の時期
例年の紅葉の見頃は11上旬~11月下旬です。
今回ご紹介したのは2018/11/18に訪問した時の様子です。多少、モミジが散っている木もあったので、もう数日早くても良かったかな、という印象でした
神護寺 混雑状況とおすすめの時間帯
『神護寺』は名高い紅葉の名所ですが、山奥にあり境内も広く、石段による高低差もあるおかげで、それほど混雑は気にならないかと思います。
とはいえやはり開門直後の人の少ない時間帯が狙い目で、何より、朝日が照らす紅葉が美しい午前中がおすすめです。
神護寺 見どころ & 体験記
ここからは実際に『神護寺』を訪れた時の様子と見どころをご紹介します。
高雄 神護寺 清滝川と高雄橋
朝8時頃の清滝川と高雄橋周辺の様子です。
高雄 神護寺 参道
高雄橋を渡ると、「高雄山神護寺参道」の看板と石段が見えてきます。ここから長い石段が始まります。
2018年の台風21号によるものか、参道に倒木がかかっていました。
参道の途中にある硯石亭です。朝8時だとまだ営業してません。
硯石亭のお庭の紅葉がまた素晴らしく足を止めてしまいますが、参拝後に再び訪れることにして、石段を上り続けます。
高雄 神護寺 楼門
約400段の石段を登り切った先にある楼門。元和9年(1623)に建立されたものと伝わります。
石段は長いですが、参道の紅葉を愛でながらゆっくり登れば、体力に自信のない方でも苦にならないはず。
楼門から石段を振り返ったところ。
「弘法大師霊場 遺迹本山 高雄山 神護寺」と書かれています。楼門にて拝観受付します。
高雄 神護寺 境内図
こちらが神護寺の境内図。
一番上に文覚上人墓がありますが道が荒れていて行けませんでした。
高雄 神護寺 境内の紅葉
右手にあるのが書院と宝蔵です。
奥へ奥へと境内が広がっています。
この辺は色づきかけの葉も多く、グラデーションになってました。
高雄 神護寺 和気清麻呂廟
境内に入ってすぐ右手にある「和気公霊廟」
高雄 神護寺 書院と宝蔵
入ることも出来ないので通り過ぎるだけの書院と宝蔵。
高雄 神護寺 明王堂
朝8時半ごろは日陰になっていましたが・・
朝9時半ごろに再び訪れると、日も当たり両脇の紅葉も鮮やかさを増しています。
高雄 神護寺 鐘楼
明王堂の横の石段を上った先に鐘楼があります。
楼門と同様、元和9年に再建されたもので、国宝の梵鐘を納めています。
高雄 神護寺 大師堂
毘沙門堂の西に位置する大師堂。
重要文化財の弘法大師像を安置しており、秋の11月上旬のみ特別拝観可能となります。
高雄 神護寺 五大堂
高雄 神護寺 毘沙門堂
いまの金堂が出来る前は、ここが金堂で薬師如来像もここに安置されていた。現在では重要文化財の毘沙門天立像を安置しています。
毘沙門堂と五大堂は隣同士に位置しています。
金堂から見下ろす紅葉と五大堂、毘沙門堂の構図は神護寺の紅葉のメインフォトとして用いられています。
毘沙門堂から奥の石段と金堂を見たところ。
石段の両側の紅葉が大変美しい。
高雄 神護寺 金堂へ向かう石段の紅葉
ここの紅葉の発色は見事でした。
石段下から見上げるように撮影する人が多かったです。
高雄 神護寺 石段から見下ろす五大堂と毘沙門堂の紅葉
後で紹介する金堂から五大堂と毘沙門堂を紅葉越しに見下ろしたところです。
高雄 神護寺 金堂
薬師如来を安置する金堂。昭和に入って建築された新しい建物です。
御朱印もここで頂けます。
高雄 神護寺 金堂周辺の紅葉
金堂周辺から見下ろす紅葉も見事。
高雄 神護寺 多宝塔
金堂よりさらに上がったところにある多宝塔
金堂と同じく昭和の建築。
内部には国宝の五大虚空蔵菩薩が安置され、5月と10月にのみ特別拝観が行われます。
多宝塔から先に登っていくと、文覚上人墓と性仁法親王墓があるのですが、そこまでの道が荒れてて行けませんでした。台風21号によるものと思われます。
高雄 神護寺 錦雲渓 で「かわらけ投げ」
金堂から横道に入り、「かわらけ投げ」ができる錦雲渓方面に進みます。
道中、閼伽井(あかい)と呼ばれる井戸があります。これは弘法大師自らが彫ったとされる井戸で、仏様に備える水のことを「閼伽」(あか)と呼び、儀式にこの水を使用していたようです。
こちらが錦雲渓。
「かわらけ投げ」3枚で200円。
天橋立なんかでも「かわらけ投げ」が出来ますが、神護寺が「かわらけ投げ」の発祥の地となります。
このかわらけを、錦雲渓に向かった飛ばします。
まわりの人たちが驚くほど、遠くに飛ばせたので、どうやら私には「かわらけ投げ」の才能があるようです。
へこんでいる面を下にして、水切りの平たい石を投げるように飛ばすと、遠くまで飛ばせます。
休憩所もありますよ。
五大堂方面に戻る道。ここもまた紅葉が綺麗です。
朝9時半ごろだと日陰部分とのコントラストも強くて、紅葉がより鮮やかに感じられます。
やっぱり朝早くに行くのが一番です。
高雄 神護寺 御朱印
こちらが神護寺の御朱印。中心には本尊の薬師如来を表す梵字(バイ)と「薬師如来」、右側に高雄山、左には神護寺と記されています。
このレイアウトは、高山寺、西明寺とも同じでした。
御朱印を頂いたあとは参道を下りて次の目的地に向かいます。
高雄 神護寺 硯石亭
参道の途中にある硯石亭に立ち寄ります。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260403/26004993/
タヌキと紅葉。
朝のすいてる時間に行って、一番紅葉が綺麗に見える位置に座りました。
一口サイズの道明寺餅を、自家製のこしあんでくるんだ「もみじ餅」が名物。
650円だったと思います。
硯石亭は紅葉の森の中にある食事処で、360度紅葉を楽しめます。
ぜひ立ち寄ることをおすすめします。
参道を下り、清滝川が朝日に照らされていました。
滞在時間は1時間以上、硯石亭には30分ほどのんびり過ごし、トータルで1時間40分ほどの滞在でした。
早起きがこんなに良いモノかと再認識させられた時間を過ごせました。
この後は、「西明寺」へ移動しています。
京都 『高雄エリア』観光名所巡りモデルコース
高雄エリアの観光名所を巡る人に向けてモデルコースをご提案しています。
良かったら参考にしてください。
神護寺 周辺の観光スポット
神護寺周辺のスポットをご紹介します。
高雄 栂尾山 高山寺
高雄 槇尾山 西明寺
まとめ
もみじの里 高雄にある『神護寺』の紅葉をご紹介しました。
出来るだけ朝早くの参拝をお勧めします。
高雄に紅葉見に来る方なら言うまでもないでしょうが、高山寺、西明寺と合わせて参拝することをおすすめします。
京都 観光スポットまとめ
京都のおすすめ紅葉スポット
京都には数多くの紅葉スポットが存在します。
紅葉スポットについて別の記事で紹介しているので、
京都紅葉巡りの参考にして頂ければと思います。