京都の奥座敷 大原にある『三千院』。京都中心部とは見ごろ時期も異なり、趣も異なる紅葉を楽しめます。そんな三千院の紅葉見頃時期や混雑回避の時間帯、アクセス方法、見どころや周辺の観光スポットなど写真たっぷりでご紹介します!
車で行ったのですが、意気込み過ぎて、開門4時間前に到着してしまい、真夜中の大原を散策した様子なんかもあわせて紹介しますね。
見どころが密集している大原エリアを効率的に回りたい人向けに大原エリアのモデルコース案についてまとめてます!
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京都市左京区 大原三千院
『三千院』は京都市左京区大原来迎院町にある天台宗の寺院で、延暦年間(782~806年)に天台宗祖・最澄が比叡山の東塔南谷に草庵を構えたことに始まります。
度重なる移転を行い、明治に入って現在の大原の地に移されてきました。
代々皇族が住職を務めてきた門跡寺院で、
- 三千院門跡
- 青蓮院門跡
- 妙法院門跡
の3つを『天台三門跡』と呼びます。
山間にある大原は寒暖の差が大きく、京都中心部よりも少し早く、色鮮やかな紅葉を迎えます。特に往生極楽院周辺の紅葉は素晴らしく、朝の日の光に照らされた紅葉と苔のコントラストは息をのむ美しさです。
三千院 住所・拝観時間・拝観料金・アクセス方法
名称 | 三千院 |
---|---|
住所 | 〒601-1242 京都府京都市左京区大原来迎院町540 |
拝観時間 | 8:30~16:30 12月第2週~3月中旬、7月第2週~9月中旬の期間は、土・日・祝のみの拝観 |
電話番号 | 075-744-2531 |
拝観料金 | 一般700円、中高生400円 小学生150円 |
■アクセス方法
<バス>
京都駅から京阪バスで17系統 大原行きで約1時間
バス停「大原」下車 徒歩10分
地下鉄烏丸線 国際会館駅 から京阪バス19系統 大原・小出石行きで23分
バス停「大原」下車 徒歩10分
<マイカー>
■名神高速「京都東IC」より国道161号線・湖西道路経由、「真野IC」を下りて「途中」方面へ。「途中」を経由し、「大原」方面に向かいます。
駐車場は無いため、付近のコインパーキングや時間貸し駐車場を利用ください。
※大原に向かう道中、狭い道を走ることになるのでご注意を。
駐車場を事前に予約するサービスがあるので利用するという方法もあります。
これで事前に予約しておけば安心です。
■タイムズのBで周辺の駐車場を探す
■akippa(あきっぱ!)で周辺の駐車場を探す
■軒先パーキングで周辺の駐車場を探す
三千院 地図
大原三千院 例年の紅葉見頃の時期
例年の紅葉の見頃は11月上旬~11月中旬
大原三千院 混雑状況とおすすめの時間帯
『三千院』で比較的空いている時間帯です。
- 開門直後の8:30~9:30
大原三千院は郊外にありますが、紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。
開門から1時間もすればかなりの混雑してきます。
大原ではまず三千院を拝観して、そこから周辺の寺院を回ることをお勧めします。
大原三千院 見どころ & 体験記
ここからは、実際に『三千院』を訪れた時の様子と見どころをご紹介します。
真夜中の大原 三千院
開門前に着きたいと、早めに出発したところ開門4時間以上前に夜中3時頃に大原に到着。
夜中3時頃の大原三千院の石柱。
大原の夜は濃いですね。
三千院の御殿門。当然閉門中。
大原のバスターミナルにつながる道。
夜中3時~4時だとこんな感じで誰も歩いてないです。
川の流れる音だけが聞こえる真夜中は怖いくらい。
いったん大原を離れ、明るくなるのを待ちます。
三千院 境内図
三千院 御殿門
日が昇ってきた時間帯に再び大原へ。
「梶井三千院門跡」と書かれた石柱と紅葉が目に入ってきます。
開門までもう少し・・
紅葉時期は朝8:30に開門します。
御朱印は3か所で授与されます。
三千院 客殿・聚碧園
朝8:30になり開門。
まず客殿に入り、そこから見える庭園は「聚碧園」(しゅうへきえん)
池泉回遊式の庭園です。
のんびり座って庭を鑑賞するのも良いですが、朝イチ来たなら、ここは我慢して次に進むことをお勧めします。
秋の三千院の見どころはまだまだいっぱいなんです。
池に散った紅葉が日に照らされた朝。
三千院 コケ寺リウム・モシュ印
苔で知られる三千院では、苔で形作られた大きな御朱印「モシュ印」が展示されています。
金魚鉢に苔の世界を構築した「コケ寺リウム」
わらべ地蔵まで再現されています。
可愛らしい世界観です。
三千院 宸殿・有清園
客殿から宸殿には廊下でつながっており、中の間には本尊の薬師如来像が安置されているのでお参り。
更に先に進むと宸殿前から往生極楽院にかけて広がる「有清園」が出てきます。
散り紅葉が素晴らしい庭園。
木漏れ日で点々と照らされているのもまた良い。
この景色は朝早くから参拝した人たちへのご褒美ですね。
強情極楽院側から見た朱雀門。
日によって紅葉のグラデーションがより際立っています。
三千院 往生極楽院
こちらが「往生極楽院」
入母屋造りのこけら葺きの屋根を持つ重要文化財に指定された建物です。
中には国宝の阿弥陀三尊像が安置されています。
建物ぎりぎりいっぱいの大きな仏像で、中央に阿弥陀如来、右には観世音菩薩、左には勢至菩薩が配置されています。
若干、前傾気味に腰を浮かせて座っている姿なのですが、それは「人を救いたい」という思いの強さを、前のめりになった姿勢で表しているのだそうです。
ちなみのその前のめりになった座り方を「大和座り」とか跪坐(きざ)と言います。
もはや肉眼では確認が困難ですが、天井には極楽浄土が描かれており、三千院の拝観最後にある「円融蔵」で彩色豊に再現しているのでぜひお立ち寄りください。
往生極楽院を中心とした紅葉の景色は必見です。
どこを向いても見事な紅葉に包まれています。
朝イチから参拝するなら、客殿や聚碧園はあっさり目にして、取り急ぎ往生極楽院まで進んで、人の少ない秋の景色を堪能した方が良いと思います。
三千院 朱雀門
「有清園」の南側に位置する朱色の門が「朱雀門」
門とモミジの2種類の赤が美しい
「有清園」に点在する杉の木漏れ日が苔を照らす光景。
すぐに人で埋め尽くされてしまいますので、大原でもここ「三千院」を第一に参拝することをお勧めします。
三千院 わらべ地蔵
「往生極楽院」の南側「弁天池」の近くに数体の小さな「わらべ地蔵」が佇んでいます。
大変穏やかな顔をしているのですが、若干むかつく顔だなって思うのは私だけでしょうか。
かわいい笑顔っていうより、ドヤ顔に見えるんですよね・・。
三千院 弁財天
往生極楽院から金色不動堂に向かう途中にある弁財天
高い位置にあるので見上げる形になります。
背後には「あじさい苑」があり、初夏にはあじさいが咲き誇るようです。
わたしは未体験なのでいつか三千院のあじさいを堪能したいところ。
三千院 金色不動堂
弁財天から先に進むと金色不動堂が出てきます。
平成元年に建立された新しい建物。
本尊は重要文化財に指定されている不動明王像。
こちらで御朱印を頂けます。
三千院 観音堂
金色不動堂からさらに奥に進むと観音堂があります。
3mの観音像が祀られており、平成10年に建立されたもの。
観音堂横には「二十五菩薩慈眼の庭」という石庭が配されています。
三千院の境内を流れる「律川」にかかる橋を渡り、境内北側に進みます。
三千院 おさな六地蔵
律川沿いに配置された六体の「おさな六地蔵」
往生極楽院の「わらべ地蔵」よりもさらに表情豊かな地蔵たち。
この地蔵は猫をだっこしてるんでしょうか。
ユニークな地蔵と苔と散り紅葉。
モミジの色づきが見事で、真っ赤に染まっています。
三千院 阿弥陀石仏
「おさな六地蔵」からさらに川を下るとあるのが阿弥陀如来の石仏で鎌倉時代作と言われています。
見事な造形です。
三千院 再び朱雀門~往生極楽院の紅葉を見る
石仏前から律川を渡り、あじさい苑を通って、再び往生極楽院がある「有清園」に戻ってきます。
三千院の紅葉をアップで。
三千院の苔をアップで。
朝9時半ごろになると、修学旅行生の姿も見え、人が増えつつありました。
朱雀門を目の前で見る。
この前を通り、「西方門」から外へ出ます。
三千院 円融房・円融蔵
西方門を出て右手にあるのが「円融房」
紅葉に金色の菊の御門が映えます。
「円融房」前にあるのが「円融蔵」で三千院の文化財や、往生極楽院内部を再現したエリアがあります。
すぐに回れる規模なので、ぜひお立ち寄りください。
「円融蔵」を出た後は、無料で暖かいお茶を振る舞ってくれる場所があったので、少し体をあたため、大原の次の紅葉スポットへ進むのでした。
大原三千院の滞在時間は1時間10分ほど。人が少ない朝イチに足早に回った感じです。
京都 『大原エリア』観光名所巡りモデルコース
大原エリアの観光名所を巡る人に向けてモデルコースをご提案しています。
良かったら参考にしてください。
大原三千院 周辺の観光スポット
三千院周辺のスポットをご紹介します。
大原 勝林院
大原 実光院
大原 宝泉院
大原 寂光院
まとめ
京都の奥座敷 大原にある『三千院』の紅葉をご紹介しました
大原までの交通手段が限られているため、多少行くまでが面倒ですが、往生極楽院、有清園の紅葉は必見です。
出来るだけ早い時間帯の参拝をお勧めします。
京都 観光スポットまとめ
京都のおすすめ紅葉スポット
京都には数多くの紅葉スポットが存在します。
紅葉スポットについて別の記事で紹介しているので、
京都紅葉巡りの参考にして頂ければと思います。