長野県 山之内町にある「渋温泉 一乃湯 果亭」に宿泊してきました!
一乃湯 果亭の温泉、食事、宿泊したお部屋や、渋温泉の9つの外湯を回る「九湯巡り」についてなど、写真たっぷりでご紹介します。
長野県 渋温泉 一乃湯果亭で宿泊!
一乃湯果亭の宿泊料金(GoTo適用あり)
宿泊料金:22,246 円(消費税込)
GoToトラベルキャンペーンで 7,786円割引
差引支払金額:14,460円(消費税込)
予約時点の料金が↑の通り。
あとは食事でビールや日本酒など頼めばその分が追加になります。
入湯税込みの料金でした。
宿泊料金は繁忙期や曜日、部屋の種類などで変動しますので、あくまで参考までに。
素晴らしい温泉に散々入って、1万円代で泊まれるだなんてGoToトラベル様々です。
渋温泉 一乃湯 果亭
渋温泉の中央に位置する一乃湯 果亭さん
4階建ての綺麗な旅館
食事は1階の宴会場で頂きます。
客室は2階・3階で、お風呂は4階にあります。
窓が大きく明るい館内
廊下だけでなくエレベータの中まで畳が敷かれてます。
廊下のお花
掃除が手が行き届いていて、非常に好感の持てる御宿です。
一乃湯 果亭のお部屋
お部屋は10畳と掘りごたつの2.5畳
冬にも行けば掘りごたつでぬくぬく出来ます。
夕食後はふかふかのお布団を敷いてくれます。
部屋の窓から見た渋温泉街
渋温泉の温泉手形は各部屋に備え付けられています。
渋温泉には外湯が9が所あります。
渋温泉に宿泊していると温泉手形の鍵を使ってすべての外湯に入ることができます。
宿泊者以外は⑨「大湯」だけ入浴可能です。
ちなみに、一乃湯果亭さんは⑨の大湯の目の前にあります。
詳しくはまた後で。
トイレはウォシュレット。
こちらもとても清潔でした。
お茶菓子は温泉まんじゅう。
一乃湯果亭のすぐ隣にある「会津屋」というお土産屋さんの割引券が付いています。
こちらがお土産屋の「会津屋」さん。
知人へのお土産はここで買いました。
一乃湯 果亭の温泉
一乃湯 果亭には浴場が2つあります。
- 露天風呂付大浴場「牽牛」「織女」
- 貸切家族風呂「天御川」
露天風呂付大浴場「牽牛」「織女」
4階はお風呂だけのフロアです。
露天風呂付大浴場の男湯が「牽牛」、女湯が「織女」
注がれる温泉は、3つの源泉をブレンドしたオリジナルの温泉なのだそうです。
4階の露天風呂からは渋温泉街を見下ろせます。
わたしが行ったときは曇りでしたが、晴れていれば星空が綺麗に見えるのだとか。
湯温は熱めでとても温まります。
貸切家族風呂「天御川」
無料で利用できる貸切家族風呂「天御川」
予約制ではないので、空いてればフロントに連絡して鍵を借りて利用します。
利用時間は15:00~21:00 7:00~9:30 までで、40分間利用できます。
一乃湯 果亭のお食事(夕食・朝食あり)
食事は夕食も朝食も1階の宴会場で頂きます。
お部屋ごとにテーブル席を離されているので、ソーシャルディスタンスは確保されています。
一乃湯果亭の夕食
こちらが夕食
志賀高原の地ビール「美山部ロンド」を頂きました。
なんていう料理か忘れましたが特に美味しかった
一乃湯果亭の朝食
こちらが朝食。
幸せになる食事でした。
一乃湯果亭さんの料理はどれも美味しかったですね。
一乃湯 果亭 住所・電話番号・アクセス
電話番号 0269-33-2101
住所 〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町平穏2219
渋温泉 一乃湯果亭を予約するなら!
温泉、料理、お部屋のどれも素晴らしく、女将さんも親しみやすい方で、とっても良い御宿でした。
心からおススメできるお宿です。
渋温泉の散策と九湯巡り
9つの外湯を巡る「九湯巡り」が渋温泉に宿泊する醍醐味の一つです。
- 渋温泉 外湯 一番湯 初湯
- 渋温泉 外湯 二番湯 笹湯
- 渋温泉 外湯 三番湯 綿の湯
- 渋温泉 外湯 四番湯 竹の湯
- 渋温泉 外湯 五番湯 松の湯
- 渋温泉 外湯 六番湯 目洗の湯
- 渋温泉 外湯 七番湯 七操の湯
- 渋温泉 外湯 八番湯 神明滝の湯
- 渋温泉 外湯 九番湯 大湯
9つの外湯と、夜の渋温泉の様子、スタジオジブリ映画の「千と千尋の神隠し」のモデルの1つと言われる「金具屋旅館」の夜のライトアップなどご紹介します。
渋温泉 外湯 九湯巡りマップ
こちらが渋温泉の外湯マップ。
渋温泉には外湯(共同浴場)が9か所あり、温泉街の宿泊者であればすべて無料で入ることが可能です。(宿泊者以外は⑨の「大湯」のみ利用可能)
公衆トイレが3か所、右端の「温泉寺」のそばには足湯もあります。各外湯は歩いて1分も掛からないので、テンポよく回れます。
逆にいえば、ずっと温泉に入りっぱなしのようなもので、汗引く間もなく次の外湯についてしまうので、無理してのぼせないように注意が必要です。
しかも、渋温泉のお湯は熱く、45℃以上あるのでは?という外湯もあるので、水分補給は忘れないよう注意が必要です。
ちなみに、わたしは浴衣で9か所の外湯を一気に回りましたが、汗で浴衣がびちょびちょになったまま行動してたのであせもが出来ちゃいました。湯冷めにも要注意です。
九湯巡り 祈願手ぬぐい
九湯巡りに向かう前に、宿のフロントで「祈願手ぬぐい」を入手することをおすすめします。値段は訪問時点で350円でした。
赤い紙に包まれた 巡浴祈願の手ぬぐい
それぞれの外湯にはスタンプが用意されてるので、入浴したら手ぬぐいに押印しましょう。
わたしは端っこの「3番湯 綿の湯」から湯巡りを始めました。
9つの外湯をすべて巡り、渋高薬師をお参して印綬すれば満願成就となります。九(苦)労を流し、厄除け、安産育児、不老長寿のご利益があるといわれています。
渋温泉 渋高薬師
一乃湯果亭の隣に渋高薬師へ繋がる急な石段があります。
最初、宿の下駄で登ったのですが、慣れない下駄だと階段降りるときに超怖いです。
九湯巡り後にここを参詣すれば結願満願成就です。
ただ、階段が急すぎて危ない、という方は大湯にも臨時の朱印所があるので、そこでお参りすることでも結願となります。
渋温泉 九湯巡り
渋温泉 外湯 一番湯 初湯
こちらが一番湯の「初湯」
扉には鍵がかかっていて、温泉手形に付いてる鍵で扉を開けて入ります。
【初湯】
名僧行基が最初に発見した温泉で、托鉢の鉢を洗ったことから「鉢湯」と云われていたものを、いつのころからか初湯となり今に伝わっています。
胃腸に良く効く事から、誰言うと無く「胃腸の湯」とも呼ばれています。
左が「初湯」
道を挟んであるのが「旅の宿 初の湯」です。
それにしてもこの日は人が歩いてないですね。
どこの外湯も貸切状態でした。
渋温泉 外湯 二番湯 笹湯
【笹湯】
昔、笹薮の中から温泉が湧き出していた事から、笹湯と呼ばれてきました。笹の成分が温泉に溶け出して湿疹などに良く効くと云われています。
また、病気の快復時に効果が有ると云われ「仕上げの湯」とも呼ばれています。
渋温泉 外湯 三番湯 綿の湯
【綿の湯】
この浴場が出来た頃の温泉には白い湯花が混じっており、それが綿に似ているところからこの名前が付けられております。
婦人風呂は特に「子持ちの湯」とも名付けられておりますが、この温泉で湯治する事により、子宝に恵まれる人が多いからでしょう。
切り傷や皮膚病等にも効果が有ります。
三番湯は特に熱かった記憶があります。
三番湯の辺りから、渋温泉を流れる「横湯川」方面に向かうと「渋温泉」という提灯が掲げられた「渋湯橋」があります。
川の濁り具合から温泉も流れ込んでそう。
ここで横湯川を見ながら涼むことが出来ます。
九湯巡りの休憩スポットですね。
渋温泉 外湯 四番湯 竹の湯
【竹の湯】
その昔、長い間の念願であった地獄谷からの引湯に成功した時、その快挙を祝福して当時の人々が松の湯と共に名付けました。
慢性痛風にはゆっくり患部を温めると効果が有ります。
しかしながら、外湯に梅の湯が無いのはどうしてでしょう。
解説の締めの文章が「梅の湯」が無いのはなぜ?という疑問形で終わる解説
この辺で、体の火照りが限界を迎え、渋温泉を流れる「横湯川」へ涼みに行きました。
赤い欄干が鮮やかな「和合橋」
渋温泉街の観光マップも近くにあります。
観光案内所もあります。
以前、冬に来たときに、地獄谷野猿公苑への行き方を教えてもらったことがあります。
渋温泉 外湯 五番湯 松の湯
【松の湯】
竹の湯と相前後して完成したのがこの松の湯です。「あなたを待つ湯」などと昔の人は洒落て云っていたらしく、ここが集会所の役目を果たしていたようです。神経痛や病気の快復時に良い様で、湯の中で体を動かすと痛みが軽くなります。
足湯 休足処 信玄
五番湯と六番湯の間にある「温泉寺」そばにあった足湯「信玄」
武田信玄に縁のあるお寺で、「信玄」と名付けらてたそうです。
浴槽が仕切られていて、それぞれ湯温が異なっていて、外側は歩行湯となっています。
巨大な獅子が安置されていました。
この階段を登って山道を歩いていくと、渋高薬師まで続いています。
下駄で行くことはお勧めできません。
渋温泉 外湯 六番湯 目洗の湯
【目洗の湯】
その昔、目を洗って眼病を癒した、と云われている事から命名されています。
温泉が、滝の様に湯船に落ちていた頃は、滝の湯とも呼ばれていました。また、肌がきれいになる事から「美人の湯」とも呼ばれています。
渋温泉の外湯の中でも細長い浴場
手すりが付いてる辺り、改装したのはそう前ではなさそう。
六番湯がある辺り。
新栄館という宿がありました。
歩いていると日帰り入浴をやってる宿がいくつかありましたが、九湯巡りをしている最中に、日帰り入浴まで回る体力は残ってなかったです。
渋温泉 外湯 七番湯 七操の湯
【七操の湯】
非常に古い時代に開設されたこの浴場は、最初は温泉が七本の滝となって湯船に流れ落ちていたと云う事です。また、七つの病気に効く。とか、七回入れば病が全快する。などと云われており、「七操の湯」と呼ばれているようです。
2~3人でいっぱいになりそうな浴槽ですが、ここにかつては七本の湯の滝が注がれていたのは思えないですね。昔は広かったのでしょうか・・?
渋温泉 外湯 八番湯 神明滝の湯
【神明滝の湯】
温泉は、裏山の神明山から湧き出し、昔は滝の様な打たせ湯で疲れを癒した所から命名されています。
婦人病にも良く効き、子宝にも恵まれる湯だと云うことから、「子宝の湯」とも呼ばれ親しまれています。
渋温泉 外湯 九番湯 大湯
最後の「大湯」は「結願湯」とも呼ばれています。
階段で降りたところにあります。
大湯の上には足湯と臨時朱印所があります。
急な階段を上がらなければならない渋高薬師のスタンプを押すことが出来ます。
大湯の足湯。
しばらく付けていると足が真っ赤になりました。
男湯の入り口。女湯入り口は建物の反対側にあります。
九つの外湯の中で一番広いです。
脱衣場も立派で蒸し風呂まであります。
日没頃の薄暗くなった頃の大湯
大湯から見上げたところ。
辺りに灯りが燈り始めています。
とても雰囲気良かった。
歴史の宿 金具屋のライトアップ
陽が落ちると渋温泉街の魅力が浮かび上がってきます。
一乃湯果亭の並びにある「歴史の宿 金具屋」
日が暮れるとライトアップされます。
ライトアップされた金具屋を見ようと、他の宿に宿泊している人たちが集まっていました。
お立ち台?なんかも用意されていて見上げるような形で写真撮影出来ます。
入り口から見えた部分ですが、木彫りの牛が寝っ転がっていました。
宿の内部もかなり豪勢な造りのようで、一度宿泊してみたい宿です。
日帰り入浴もやっておらず、一人での宿泊も出来ないため、私のような一人旅ばかりしてる人間からするとかなりハードルが高いです。
洗心館 松屋 苔ランプ
一乃湯果亭の向かいにある洗心館 松屋の苔ランプもとても美しく、夜の渋温泉を綺麗に照らしてくれます。
渋温泉の街灯と配管
だいぶマニアックかもしれませんが、渋温泉は街灯と街中に貼り廻られた配管もまた味があっておすすめです。
金具屋のライトアップや洗心館松屋の苔ランプを見たら、路地裏に突き進んでみましょう。
渋温泉の裏路地は名前の通り、渋い絵が多いです。
この雰囲気はスマホのカメラではうまく残せないと思います。
浴衣姿にカメラを首から下げて、夜の渋温泉街を歩いてました。
この辺の配管っぷりには興奮を覚えました。
工場夜景が好きな人ならきっと同意していただけるはず。
この辺はもう昭和レトロの博物館かなんかで再現したセットかなって思うほど。
煤けた街灯と生きた配管の組み合わせをこれでもかと味わえるのも渋温泉の魅力だと思います。
夜22時過ぎ、部屋に戻って見下ろした渋温泉街。
あたりまえですが、昼間以上に人が歩いていません。
上から見る街灯も良いです。
虫の声が聞こえる渋温泉の夜でした。
渋温泉 一乃湯果亭 まとめ
GoToトラベルキャンペーンを利用して渋温泉 一乃湯果亭に宿泊した時の様子をご紹介しました。
15時チェックインで、そこから大浴場に入り、温泉街を散策しつつ、外湯9か所と足湯2か所に入るのは体力的にかなり大変です。しかもお湯が熱いので、体力の消耗も激しく、水分補給は欠かせません。
夕食を食べたら、そこからまた温泉街に繰り出し、夜の渋温泉を写真に収めるという過ごし方をし、宿に戻ってからも再び露天風呂と大浴場に入り、翌朝はまた宿のお風呂と、すぐそばの大湯に入って・・・という1日でした。
ちなみに、前日は同じ長野県にある野沢温泉で、そちらでも外湯13か所を巡っていたので、とんでもない入浴回数の旅となりました。
渋温泉は外湯巡りも楽しいし、夜も楽しめます。
ぜひちょっと良いカメラを持って旅に出て見てください。