世界自然遺産に指定されている「知床」は、北海道の大自然を満喫できる魅力的なエリアです。知床観光の目玉の1つ「知床五湖」散策について、写真たっぷりで徹底解説していきます!
知床五湖散策について
知床といえば、この「知床五湖」をイメージする人が多いでしょう。
水を通さない固い岩盤の上に、硫黄山から運ばれてきた溶岩の塊が堆積していて、2つの地層の間を地下水が流れ、沸き上がり湖を形成しています。流れ込む川も流れだす川もありません。原始の森にはヒグマなどの野生生物が生息しています。
地上遊歩道や高架木道での知床五湖散策について細かく紹介していきます。
知床五湖フィールドハウス
地上遊歩道で知床五湖散策する前に、まず「知床五湖フィールドハウス」でレクチャーを受けることになります。
レクチャーと知床五湖への立入認定証
地上遊歩道に出る前に、ヒグマと遭遇したときの対応方法などのビデオ講習、持ち込んではいけない物について説明を受けます。
この部屋でレクチャーを受けます。受講後は奥の扉から外へ出て、知床五湖散策が始まります。
敷地内への「立入認定証」です。
知床五湖 駐車場
駐車場 100台
500円
知床五湖 営業時間と料金
高架木道:無料
地上遊歩道:
植生保護期は大人250円、子供100円
ヒグマ活動期はガイドツアーのみとなり、一人5,000円程度
駐車場の営業時間:8:00~18:00(季節によって変動)
地上遊歩道に入るためのレクチャーの実施時間は季節によって変動します。おおむね7:30~8:30頃から受付を開始し、受付終了は、14:20~16:30頃までと大きく変動します。
アクセス方法含めて詳しくは、知床五湖の公式をご確認ください。
知床五湖 散策ルートマップ
こちらが知床五湖のルートマップ。
左側のルートが高架木道
こちらはヒグマに遭遇する可能性が無いため、レクチャーを受ける必要はありません。地上遊歩道に降りることは出来ません。
1湖と知床連山の絶景を見られる「湖畔展望台」まで往復1.6kmで所要時間の目安は40分程度。ただ、あまりに美しい光景のため展望台での滞在時間は人それぞれ。
右側のルートが地上遊歩道
こちらはヒグマと遭遇する可能性がありレクチャー必須。
植生保護期はガイドさん無しで散策可能ですが、ヒグマ活動期の5月~7月はガイドツアーでなければ立入出来ません。
ガイドツアーは事前予約必須で、1ツアー定員10名、ツアー参加費用は一人5,000円前後。大ループを回る3時間程度のツアーです。
地上遊歩道は2つのルートがあり、五湖すべてを回る「大ループ」は全周3.0kmで所要時間の目安は約1.5時間ほど。
1湖と2湖だけを回る「小ループ」は全周1.6kmで所要時間は40分ほど。
ただ、大ループも小ループも、後半「高架木道」を通りますので、展望台でどれだけ時間を過ごすかは自分次第です。
10月下旬~は自由利用期間
10月下旬~閉園する季節までは、レクチャー不要の自由利用期間。無料で散策することが出来ます。
知床五湖散策 おすすめ時期
雪解けが進む5月上旬は、地上遊歩道の「大ループ」の途中区間がまだまだ雪に覆われていたらしく、「小ループ」のみ散策可能で少し残念な思いをしました。
8月以降の植生保護期に入ってからマイペースに知床五湖を散策するのが良いと思います。
ヒグマ活動期のガイドツアーに参加して、様々な説明を聞いて理解を深めるのも良いですが、いかんせん一人5000円程度(子供は半額程度)の参加費用を考えると、家族連れで行った日にはあっという間に1万を超えてしまいます。
わたしのように、費用も抑えたく、かつ自分のペースで歩きたいタイプの人は、10月上旬の植生保護期に訪問。紅葉が進む知床五湖の「大ループ」を楽しむのが一番かと思います。緑鮮やかな8月に行っても良いですが、後述してる通り、ヒグマが出ると地上遊歩道は閉鎖されるので、ヒグマ活動期が終わってしばらく経過してからの方が閉鎖される確率は低くなるはずです。
とはいえ、雪の知床連山が1湖に映る景観は非常に素晴らしいですし、結局は異なる季節に何度も知床に足を運んでほしいと思います。
ヒグマの目撃情報があると、地上遊歩道が閉鎖されることもあります。2019年10月には長期間に渡り封鎖されていたようです。知床五湖のヒグマ目撃情報サイトで随時情報を配信しているので、あらかじめ情報収集して向かいましょう。
知床五湖散策 実体験を紹介
10月 紅葉の知床五湖 大ループ散策!まずは五湖へ
「知床五湖フィールドハウス」でレクチャを受けた後、植生保護のために靴の裏を綺麗にしてから知床五湖散策がスタートです。
こちらが遊歩道入り口。
ここが、「大ループ」と「小ループ」の分岐地点。
大ループなら右側の「五湖」へ向かいます。
苔むす岩を越えていきます。
黄色くなり始めたエゾマツ
入り口からのんびり歩いて10分ほどで「五湖」に到着
5つの中で最も小さい湖です。
最奥部の四湖へ
道中、熊が出ないでくれよ~と手を叩いたり、声を出して音を出しながら歩きます。
地上遊歩道の一番奥にあるのがこの四湖です。アオサギがいることも。
紅葉鮮やかな三湖へ
周りの木々が三湖の湖面に映り美しかった。
青空ならもっと綺麗だったでしょうね
ウロの空いた木があったので頭を突っ込んでみます。
見上げると空が見えました
三湖の奥には知床連山が見えます。
若干雪で白くなっていますね。たしか、次の日には斜里と羅臼を繋ぐ知床横断道路が積雪で通行止めになっていたと記憶しています。
知床五湖 最大の二湖へ
ヒグマがいつ出てきてもおかしくない道です
所々倒木も。
三湖が見えてきたとこr
二湖は知床五湖で最大の湖です
曇り空なのが惜しいですが、風も穏やかで二湖に黄葉したカラマツ林と知床連山が映えます
知床五湖のラスト 一湖へ
小ループでは、この二湖を見た後、Uターンして一湖へ向かいます。
知床五湖のクライマックス 一湖です。
高架木道の「湖畔展望台」が見えてきます。階段の下の回転扉から木道に上がります。
湖畔展望台から一湖と知床連山を望む
湖畔展望台から望む知床五湖の一湖
ベンチがあるのでしばし座って、秋の知床の景色を堪能
高架木道からオホーツク海を見ながらゴールへ。
高架木道の途中にも2か所 展望台があるので立ち寄りながら、最初の「知床フィールドハウス」に戻って、知床五湖散策は終了となります。
春 5月 知床五湖 小ループと残雪の知床連山
これまでは5月上旬、まだ肌寒い春の夕暮れに知床五湖を訪れた時の様子です。
5月とはいえ、ところどころに雪が残っており、大ループ側の遊歩道が通行止め。
残念ながら小ループのみ通行可能でした。
二湖の周辺ではミズバショウも咲いていました。奥にはまだまだ雪が残っています。
小ループは40分ほどで回れてしまいます。一湖の湖畔展望台から見た景色です。
まだまだ雪が多く残る知床連山が綺麗でした
夕陽に照らされた知床連山が、鏡のような一湖に映る光景。閉園が迫っていて帰るのが名残惜しかった。
高架木道の周りの景色も絵になりすぎで、歩が進まず。
紅葉の知床五湖も良かったですが、春の、特に夕暮れ時の知床五湖もおすすめです。
知床五湖 グルメとお土産ショッピング
知床フィールドハウスに隣接する「知床五湖パークサービスセンター」ではお土産や軽食を取り扱っています。
知床に自生する「こけもも」のソフトクリーム。こけもも自体を食べたことがないのでどの程度、味が再現されているのかは不明です。美味しかったですが。
商品名に「鼻くそ」と名付けるセンスが素晴らしい。
知床で「熊出没注意」のお土産を見ると、本当にその通りな地域なので笑えない
五湖散策の前後に立ち寄っています。
これまで鹿肉バーガーや鹿肉カレーを食べましたがソコソコです。
とびぬけて美味しいとは思いませんでしたが、↓のエゾシカのはく製を見ながら食べるとまた一味違います。
知床をドライブしていると、そこかしこでエゾシカに遭遇しますが、鹿肉を食べた直後に見ると「あ、さっきの原材料!」って思っちゃいます。
グルメも合わせて、知床五湖散策、おすすめです!
知床周辺エリア 観光スポットマップ
知床には「知床五湖」以外にも魅力的なスポット満載です。おすすめする観光マップを作りました。
各アイコンをクリックすると、Googleマップでのルート検索が可能なので良ければご活用ください。
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水曜どうでしょう・おにぎりあたためますか関連
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