車中泊しながら日本全国を旅する筆者が、北海道は斜里町・羅臼町の知床周辺エリアで行って良かった観光スポット、イマイチだったスポットも含めて、写真たっぷりめのコメント付きで紹介しています。
世界自然遺産 知床の魅力を紹介
2005年7月に世界自然遺産に指定された「知床」は、北海道の大自然をこれでもかと満喫できる魅力のスポットです。「知床八景」はもちろん、クルーズ船に乗っての知床観光も魅力的です。今回は、知床八景を中心に知床のグルメや温泉についても紹介しています。分量多いですが、是非最後までご覧ください。
知床八景とは…
知床半島で特に知られた景勝地8選のこと。この知床八景を中心に紹介していきます。
- 知床五湖
- 知床峠
- カムイワッカ湯の滝
- オシンコシンの滝
- プユニ岬
- フレぺの滝
- オロンコ岩
- 夕陽台
知床周辺エリア 観光スポットマップ
本記事で紹介しているおススメ観光スポットマップです。まだまだ探索不足ですが、これからも旅行するたびに随時追加していく予定です。
各アイコンをクリックすると、Googleマップでのルート検索が可能なので良ければご活用ください。
知床五湖
知床八景の一つ目に紹介するのは「知床五湖」です。知床観光の目玉の一つですね。
「知床五湖」については別の記事で詳細を解説していますので、そちらをご確認ください。
知床峠
知床八景の二つ目は「知床峠」です。
斜里町と羅臼町を繋ぐ「知床横断道路」にあります。羅臼岳が目の前にドンと構えた絶景です。4月下旬~11月上旬ごろまで通行可能ですが、雪が降れば随時封鎖されます。わたしが行ったときも日によって封鎖と解除が繰り返されていました。
斜里町と羅臼町の境界になるため、駐車場挟んで2つのカントリーサインが掲げられています。まず、こちらが斜里町のカントリーサインでシマフクロウが描かれています。
羅臼町のカントリーサインにはオジロワシが描かれています。
カムイワッカ湯の滝
活火山である硫黄山から湧出した温泉が川に流れこむ「カムイワッカ湯の滝」
知床五湖から更に奥地にあり、6月~10月下旬までアクセス可能です。
滝の近くに無料の駐車場がありますが10数台しか駐車出来ません。
そのため、8月の混雑期はマイカー規制され、知床五湖からのシャトルバスで移動となります。
わたしは10月上旬の平日に行ったので、ほぼ貸切状態。
川の音でヒグマの接近に気付かない可能性があります。一人では行かない方が無難です。
これが「一の滝」
水温は30℃と入浴には適さないぬるさ。
強酸性のため傷があると沁みますし、目に入ったりしないようご注意を。
落石のため、一の滝から上は通行禁止になっています。ギリギリまで沢登りしてみましたが、なかなかの絶景で残念。
温泉の滝という珍しい場所で、夏場は一の滝の滝つぼで泳ぐ人もいたりと人気のスポットです。
オシンコシンの滝
ウトロに向かい、国道334号線を北上すると右手に「オシンコシンの滝」という看板が出てきます。
「そこにエゾマツの群生するところ」を意味するアイヌ語が由来の滝。
階段で滝の目の前まで行けます。
落差50m、幅30m
「日本の滝百選」の1つ。
近すぎて写真が撮りにくい程です。
これは春のオシンコシンの滝。
オシンコシン館
滝の駐車場近くにある売店「オシンコシン館」
ここの「いももち」が美味しくて、毎度頂いてます。
滝とセットでどうそ。
プユニ岬
次の知床八景は「プユニ岬」です。
「穴のあるところ」を意味するアイヌ語が由来とのこと。
プユニ岬の夕暮れは絶品でした。
奥にウトロ市街、ウトロ港が見えています。
厚い雲の向こう オホーツク海に沈む夕日。この景色に心が震えたのを強烈に覚えています。知床に行く楽しみの一つです。
フレぺの滝
「乙女の涙」とも言われる「フレぺの滝」も知床八景の1つです。
知床自然センター
フレぺの滝へは往復2kmの遊歩道を進むのですが、向かう前に「知床自然センター」でルートなど確認してから向かいます。
食事も可能です。
遊歩道を通ってフレぺの滝へ
「知床自然センター」を出て遊歩道へ。
往復40分の道のりです。
この辺は見通し悪いですが、ここを抜ければ一安心。
断崖の先に広がるオホーツク海。
知床連山にまだ雪が多く残る5月上旬は、若干染み出てる程度で滝の姿は確認できず。
これは10月に訪問したときのフレぺの滝。
可憐な滝でした。
ちなみにフレぺの滝の近くに、「男の涙」というフレぺの滝より水量が多めの滝もあります。
オロンコ岩
ウトロ港にある巨大な岩「オロンコ岩」
高さは60m
「そこに座っている岩」というアイヌ語が由来とされています。
この階段で頂上へ。冬季は登れないとのこと。
頂上にはオジロワシの形をした看板が掲げられていました。
オロンコ岩の頂上には草木が生えていて意外でした。もっとごつごつとした岩場を想像していたのですが。
オロンコ岩頂上部分はぐるっと一周歩道が整備されていて、360度の眺望はなかなかのもの。下のこんもりした岩は「三角岩」といいます。
眼下にはウトロ市街地、遠くに知床連山。
中央の岩は「ゴジラ岩」です。※あとでまた出てきます。
夕陽台
知床八景のラストは、ウトロ市街地から少し離れたキャンプ場にある「夕陽台」です
左が「オロンコ岩」、真ん中が「三角岩」です。
斜里町は西にオホーツク海が広がっていて、どこも夕陽が本当にきれいに見えました。
以上で知床八景すべてご紹介しました。
- 知床五湖
- 知床峠
- カムイワッカ湯の滝
- オシンコシンの滝
- プユニ岬
- フレぺの滝
- オロンコ岩
- 夕陽台
1日で全部回れそうな気がしますが、勿体ないので2~3日かけて回ると良いでしょう。
クルーザーで行く 知床岬
ここからは船で知床半島の先端「知床岬」に向かった時の様子を紹介します。
知床の観光船 航路
こちらがウトロ側の観光船航路。
先に触れた「知床八景」の位置関係もこれで分かりますね。
硫黄山航路と知床岬航路が記載されていますが、「ルシャ湾」を目指すヒグマウォッチングをメインにした航路も用意されていました。
知床の観光船 旅客運賃表や運航スケジュール
運営会社によっても異なりますし、当然、どの航路を選ぶのかによっても運賃・運航スケジュールが異なります。
記事執筆時点では、以下5社が運航しています。
※リンクをクリックすると公式サイトに飛びます。
- ゴジラ岩観光(小型クルーザー)
- 知床クルーザー観光船ドルフィン(小型クルーザー)
- 知床世界遺産クルーズFOX(小型クルーザー)
- 知床遊覧船(小型クルーザー)
- 道東観光開発 知床観光船おーろら
斜里町観光協会の公式から各運営会社情報をご確認ください。
知床クルーズのベストシーズン
せっかく知床まで来たならヒグマが見たい!という方が多いと思います。
ゴジラ岩観光のヒグマ出没統計を見ると、5~6月の春先 と9月の秋口にヒグマが出没する確率が高いです。硫黄山コースは距離も短く目撃例は少ないですが、知床岬コースなら90%以上の高確率でヒグマを見れるとのこと。
あと気を付けなければならないのが、欠航率です。
10月に入ると海が荒れることが増え、7割近くが欠航してしまいます。
実際、わたしが初めて知床に行ったのが10月で、クルーズ船を予約したけど荒天で欠航。諦めきれないわたしは3日後い再予約したけど、当日朝に荒天のため再び欠航になってしまい、その年の知床岬クルーズを断念した・・・という苦い記憶があります。
天候が安定する7月8月は8割がた運行しますし、ヒグマの出没率も悪くはないのでおすすめな時期です。ただ、混雑が予想されますので、早めに予約することをおすすめします。
小型クルーザーに乗船
わたしが選んだのは小型クルーザーで行く「ゴジラ岩観光」さんです。大した理由はないですが、少なくとも大型観光船より小回りが利くクルーザーの方が岩壁に近づくらしいとの情報があったので選びました。
わたしが選んだゴジラ岩観光の「知床岬コース」は当時の運賃で8,000円。
約3時間のコース。午前と午後に1便ずつ運航していて、午前9:30の便を選択しました。
ウトロ港を出港
こちらがクルーズ船「カムイワッカ88」です。
事前に酔い止めの薬を飲んで準備万端、乗り込みます。
カムイワッカ88の舳先。
混雑具合にもよるかもしれませんが、座席指定ではなく自由に移動可能でした。
知床八景の1つ「オロンコ岩」を船の上から見たところ。
船内では、写真を用いた解説なども行われます。
知床半島の断崖を間近に進む
断崖を間近に見ながらの航行。小型クルーザーならではの近さです。
海から見るフレぺの滝
知床八景の一つ「フレぺの滝」を海から見たところ。5月上旬に行ったところ滝の水量がほとんどなくて枯れているようでした。
カムイワッカの滝
出港して30分。知床八景の「カムイワッカの滝」が見えてきます。
周辺の岩が黄色く変色してますが、これはカムイワッカの滝が硫黄成分を含むため。
河口付近の海水もエメラルドグリーン色にに変化しています。
上流の「カムイワッカ湯の滝」は陸からアクセス可能です。
ルシャ湾 19号番屋
出港して1時間ほどでルシャ湾の19号番屋まで来ました。
この辺がヒグマの目撃が多いスポットで、漁師さんとヒグマが共存している場所。
わたしは5月に行ったのですが、ヒグマの姿は見えませんでした。
途中、ず~っと遠くの斜面に米粒未満のヒグマの姿を見かけましたが、あとから写真を見返してもどれがヒグマなんだか分からないぐらい小っちゃかった。。
ヒグマウォッチングが目当てなら、ヒグマ活動期に行きましょう。
カシュニの滝
こちらがカシュニの滝。
ここに至るまでにも、無名の滝をいくつか見かけました。
知床岬と知床岬灯台
出港して1時間半ほど経過した、11時過ぎに知床岬まで到着。
ガイドブックで見た通り、知床岬の先端部は平たい地形で感動しました。
知床岬灯台が見えています。
ここで5分ほど船を停め、見学タイムです。
航行中は気にならなかった船の揺れが、停船によりダイレクトに三半規管に伝わり、一気に船酔いしてしまったのを覚えています。
船から見る残雪の知床連山
知床峠でUターンし、ウトロ港へ戻り始めます。
復路は海岸から離れたルートを通りました
船酔いでグロッキーでしたが、この景色で少し元気が出ました。
これはカムイワッカの滝でしょうか。船酔いで記憶も写真も定かではありません。
酔い止めの薬飲んだんですけどね。抑えきれませんでした。
ウトロ港へ帰港
ほぼ生ける屍状態でウトロ港へ戻ってきました。
12:30 ようやく陸に戻ってきました。朝9:30に就航してちょうど3時間の船旅でした。
知床の絶景を堪能できますが、乗り物酔いしやすい人は要注意です。
他の知床の絶景スポット
ここからはその他のスポットを一挙紹介。
ゴジラ岩
オロンコ岩の近くにある「ゴジラ岩」
首を傾げたゴジラに見えます。
三段の滝
オシンコシンの滝から2.5km。「三段の滝」です。つい見逃しがちな滝です。
滝が見やすいように橋が架けられています。
天に続く道
知床半島の根元にある「天に続く道」
他のスポットとはかなり離れていますが、斜里町にあるので合わせて紹介しました。
知床 グルメスポット
ウトロで食事したところを紹介します。
まだまだ探索不足で、羅臼方面のお店も開拓して情報追加していくつもりです。
ウトロ漁協婦人部食堂
ウトロ港にある「ウトロ漁協婦人部」は、その名の通り漁師さんの奥様方が運営する食堂です。店構えは小さいですが多くの観光客で満席でした。
こちらがメニュー。
5~8月はウニ丼もいただけます。
わたしは13時過ぎに行ったのですが、ウニは品切れでした
訪問当時の価格・内容です。現在変更されている可能性がありますのでご了承願います。
ウニが無かったので「三種丼」を注文。
どんぶりから零れんばかりに乗せられた鮭。美味でございます。
海鮮料理 番屋
車中泊旅で夜20時過ぎにウトロに到着したときに行った「海鮮料理 番屋」
ウトロは夜は営業している店が少ないので助かりました。
ほっけ焼き定食を注文
北海道サイズのほっけにホタテの刺身もついています。
知床 温泉スポット
ここからは知床の温泉について紹介していきます。
岩尾別温泉 地の涯
まず紹介するのが岩尾別温泉 地の涯です。
2017年に行ったときは営業してませんでしたが、2018年から営業再開しています。
新型コロナで今後どうなるか分かりませんが・・・。
訪問当時の入浴料なので現在は値上がりしてる可能性あります。
日帰り入浴の受付時間は11:00~18:30(最終受付18:00)で変わってません。
三段の滝、滝見の湯という野湯がありますが、ヒグマが出るのでご注意を。
レトロな館内
エメラルドグリーンのお湯の泉質は「ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉」
露天風呂も良かった。
また行きたい温泉の1つです。
瀬石温泉
羅臼にある「瀬石温泉」です。
こちらの道を下って瀬石温泉へ。
私有地になるので通路以外は立ち入らないようにしてください
瀬石温泉は岩で囲われただけで脱衣場もない武骨な温泉です。
遠くに北方四島の国後島が見えます。
手を突っ込んでみたら、海水とほぼ変わらない水温で断念。
干潮でしばらく立てば入れる温度になるのでしょう。
また次の機会にトライしてみます。
相泊温泉
瀬石温泉から更に北上。
日本最北東端にある「相泊温泉」へ。
昆布に浸食されてる温泉です。
脱衣場はありませんでしたが、夏になると小屋が建てられて男女別になります。
昆布の流れつき具合を見ると、波が高いと小屋ごと流されることもありそうです。
解放感たっぷりで、湯温もちょうどよくて長湯しちゃいました。
お湯に浸かるとテトラポットで視界が遮られますが、遠くに国後島が見えました。
浴槽の中には昆布が多数揺らめいてましたが、小屋が建てられるシーズンならきっと綺麗に取り除かれているはずです。
羅臼温泉 熊の湯
地元民も多く訪れる「熊の湯」
羅臼に行ったら毎回寄ってます。
10台程度の駐車場があり、入浴料は寸志。早朝を除いて夜間も入れます。
橋向こうが建屋。男女別の露天風呂です。
脱衣場にある洗面器を取って、かけ湯して入りましょう。地元の漁師さんに怒られてる人をよく見かけますが、普通にしてれば怒られません。
わたしも初めていったときは、洗面器を取ってくるんだよ!って大声出されましたww
お湯は熱めで45℃以上あるので、慣れてない人は辛いかも。周りの人に加水しても良いか確認してOKもらえたら水を足しましょう。ただ、熱いお湯好きが多そうで断られるかも。1分ぐらい浸かってれば熱さに慣れてくるので、この際、熱湯を克服してみてはいかがでしょう。
シャワーなんかないので、頭洗うにも温泉を使います。風呂上がりも全身硫黄の香りを漂わせながらになります。
昔ながらの温泉場で良いですよ。
越川温泉
つぎは斜里町の越川温泉。
営業時間をネットで調べても分からず、とりあえず行ってみようと夜20時頃に到着
中は真っ暗でどうしようかと思いましたが、扉にカギは掛かっておらず、奥からお湯が注がれる音だけが聞こえてくる。
赤い缶に200円を入れて、頭にヘッドライトを付けて入ってみる。
こちら浴槽にホースから温泉がどんどん注がれ、あふれていました。
暗くて不気味でしたが、お湯に浸かればホッとしました。
長湯はせずに出ようとしたところ、出口に「夜間の入浴をご遠慮願います」との張り紙に気付きました。
良い温泉で、次は日中に行ってみたいと思います。
ウナベツ温泉 ウナベツ自然休養村管理センター(閉業)
夜にウトロに向かうとき、いつも立ち寄っていたのがウナベツ温泉でした。
残念ながら閉業してしまったそうです。
値段も安くて良かったのですが。
pH9.1の単純硫黄泉で肌に優しい良いお湯でした
ウナベツ温泉の駐車場から見た夕焼けが思い出深い。
また営業再開してくれることを祈っています。
知床 道の駅
道の駅 うとろ・シリエトク
道の駅 うとろ・シリエトクでいつも車中泊させてもらっていました。
知床世界遺産センターが隣接していて知床の情報も入手できます。レストランやお土産売り場もありますので、ここを拠点に知床観光するのが良いでしょう。
夜の様子。駐車場は100台ほど駐車可能ですが、観光シーズンは車中泊してる車でびっしりです。
道の駅 知床・らうす
知床半島の羅臼側にある道の駅「知床・らうす」は規模は小さいですが、食事処もあり、リアルタイムの観光情報を入手できる場所です
周辺の観光スポットや食事処情報を入手可能。
観光船の運行情報や、野生動物の目撃情報がアップされています。
羅臼は「ホエールウォッチング」で人気ですからね。
羅臼周辺マップです。
知床周辺エリア 観光スポットまとめ
北海道 斜里町・羅臼町の知床周辺エリア近郊のおすすめ観光スポットをご紹介しました!
また訪れたら、随時スポット追加していきます。
特にウトロ側に比べて、羅臼側の調査が不足しているので、いずれホエールウォッチングや流氷クルーズしたり、羅臼湖に行ったりと随時情報追加していくつもりです。
改めて観光マップを掲載します。
今後の旅行の参考にして頂ければと思います。
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北海道各地の観光体験レポート記事まとめ
道央エリアの観光体験レポート
水曜どうでしょう・おにぎりあたためますか関連
まだまだ記事追加予定です
道北エリアの観光体験レポート
まだまだ記事追加予定です
道東エリアの観光体験レポート
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道南エリアの観光体験レポート
まだまだ記事追加予定です